ご挨拶

花に例えたらこどもはまだまだつぼみの状態。緑の中にどんな色の花が隠れているのかな。何色のお花でも、どんな形のお花でも良いんだよ。一番に咲いても、最後に咲いても良いんだよ。そんな願いを込めて園名をつけました。

私たちつぼみのスタッフは目の前の小さなつぼみに愛情いっぱいのお水と、栄養たっふぷりの保育で丈夫な茎を伸ばし、いつか花咲くその日に向けてつぼみを育てていく、そんな役割をしていきます。 

でも、茎だけ丈夫にしても支える根っこがしっかりしていないと花咲く前に倒れてしまう。この根っこを強くするのはパパ・ママの役目です。愛情の地盤固め。

そして伸びていく自分を褒めてくれる、いつもいつも見守ってかわいがってくれるのがおじいちゃんやおばあちゃん。
この3つの愛情の集大成がいつか花を咲かせる子どもの力となります。みんなで子どもを育てたい。私たちはこれから子どもを育てていく仲間になります。施設と利用者、保育士と母親という関係ではなく、目の前のこの小さなつぼみのより良い成長をひたすら願う仲間です。今、今日のこの日から、どうぞよろしくお願い致します。

つぼみ園長

園長経歴

前職では園長として小規模保育園で5年間勤務

昭和50年代に名古屋の中村区にある美容室の第二子長女として生まれる。幼稚園では「おかあさま」「おにいちゃま」とお嬢様用語を話す幼児として特異な存在であったことを当時の園長から聞いたのは成人を迎えてから。
小学校・中学校は地元の市立にて普通に過ごす。もちろん普通に反抗期も迎えてヤサグレて道をはずれたものの高校入学の頃にはなんとか落ち着く。高校時代は部活をしに学校に行っていたと断言できるほど勉強はしてこなかった。テストは毎回全教科再試験、教員から「再試の女王」と呼ばれるようになる。そんな落ちこぼれが奇跡を起こし保育科としては県のトップといわれる短大に合格をすることになる。合格したものの、高校最後の期末試験の再三の再試験に最後のひとりになるまで合格できず、とうとう校長を引っ張り出す。

奇跡で受かった短大でも成績はひどいもの。ところが私には誰にも負けないものがあった。ピアノ。保育科に入った学生が一番苦労するものが私にとっては一番の武器だった。また実習先での評価が高かった。卒業して就職した幼稚園に採用されたのもピアノが弾けたから。一時は音大も視野に入れたレベルだったので童謡レベルの楽譜は初見で弾ける。入園式・卒園式・遊戯会等何でもいける。

8年間勤めた幼稚園を結婚退職し、小牧に嫁いできた。あこがれの専業主婦、昼寝付き生活を満喫したのもつかの間1か月で飽きる。臨時保育士として公立園に配属、保育士としての経歴はここから。ところが幼稚園勤めだったので乳児の扱い方は分からない、ミルクも作れなければオムツも替えられない自分の役立たなさにショックを受けた。即戦力として幼児クラスばかりに入っていたが、勉強のため時々乳児室に入る。ここでもまたピアノが助けてくれた。それと同じくらい工作・絵画も得意としていたのでそちらも重宝された。

約2年勤める間に第一子を妊娠し、出産のため退職。育児に専念する。かと思いきや息抜きがてら公文の採点のバイトやら新聞集金のバイトを経験した。どちらも子連れで働けたことがよかった。第3子を妊娠したころにとある認可外保育所との出会いがあり、再び保育士として働き始める。今度は2人の育児が役に立ちもう何歳でもどんとこいッ!!と自信が持てるようになった。またここでも子連れで働けたことがよかった。我が家の子どもはスタッフみんなに育ててもらったも同然。ありがたかった。  認可外施設から小規模へ移行し、小牧市内で小規模第1期生のうちの1園となる。園長として認可外から5年間勤めたきたが、この間に本当にたくさんの事を学んだ。保育士としても、人間としても、母としても成長できた非常に濃厚な時間を過ごすことができたことに感謝している。

一番下の子が小学校にあがるタイミングでの独立。自分の育児を振り返れば家族・職場をはじめ本当にたくさんの方々に支えてもらったからこそ楽しめた。今ワンオペと呼ばれる家庭での育児、生まれる前から始まる保活、母親をとりまく環境は非常に苛酷になってきた。痛ましい虐待のニュースを聞けばなんでそんな酷いことができるのか怒れる半面、そんな状況になるまで置いておかれた母親のことも心配になる。育児は厳しい、つらいこともたくさんあるが、それ以上の幸せを母に与えてくれるもの。とくに乳幼児期なんてほんの3年程度の中にはあふれ出る可愛さ愛おしさでギュウギュウ詰め。でもそれはやはり余裕があるからこその感情なのだと実感する。今度は私がみんなを助ける番。これから私と出会うたくさんの輝ける女性たちと一緒に、必死に子どもを育てる仲間になって子育てを楽しんで欲しい。泣いて、笑って、怒って、喜んで、人間らしく、自分らしく子育てしましょ。