おっぱいの思い出③

産院では
授乳したら体重測定
授乳したら体重測定

とにかく測定 測定…

で数字で完全に
アタマやられてましたね

 

退院とともに
ベビースケール(体重計)
をレンタルしました

それしか飲めてるか
飲めてないかが
分からないから

 

退院してからも
授乳しては測定を
繰り返して
落ち込み

 

 

退院しても食欲も戻らず
7月の暑い時期でしたし
サラダうどんとスイカは
食べられたので
母は美容室の仕事をしながら
せっせと作ってくれました

 

 

また
沐浴も毎日の楽しみだったようで
孫を面倒みれる幸せを
感じていたみたい

後日談で
里帰り1ヶ月間は
私がとにかくおかしくて
心配だったと話してくれました

それは口に出さず
家に居られる時間には
孫を抱えて
私を休ませてくれていた

 

何度もミルクを買ってきてほしいと
頼んだけれど
絶対買ってこなかった母

 

産院では
母乳と哺乳瓶では
哺乳瓶の方が圧倒的に
ラクに飲めるので
それに慣れると
母乳を飲まなくなると
聞いて
ビビッていた私

最初絞った10cc程度の
母乳は
ベビーカップという
小さな計量カップの
ようなもので
飲ませてました
生後2日でコップ飲み…

 

絞って飲ます哺乳瓶も
母乳を飲む訓練をする
哺乳瓶の乳首というものがあり
それを指定されてました

 

その通りにしていた私
今の私ならありえない(笑)

辛い顔の母乳より
笑顔でミルクの方が
どれだけ赤ちゃんにいいかが
今は分かっているから

 

母は母で
自分が母乳があまりでなくて
仕事も忙しいからミルクで
育ててきたことに
後悔があったそうで

ミルクの子は弱くなる
母乳の子は強い

そんなことが
当たり前に言われていた時代
母もそれに苦労したのでしょうね

 

実際
兄はしょっ中熱を出し
妹(叔母)に来てもらって
自分は仕事をしていた

その叔母はよく母乳が出て
完全母乳で育てていて
そこの子どもは全然熱を
ださなかったこと

それで私には
出るなら母乳で育てるべきと
絶対にミルクには頼らせなかった

 

 

何とか直母で飲ませて
そこから絞って飲ませて
を繰り返していましたが

絞ってばかりでは
母乳はでなくなってくる
赤ちゃんに吸ってもらわないと
母乳は作られない

 

絞れる量も減ってきて
またそれがストレスになり
絞るたびに頭痛に襲われる

 

その時ふと
勤めていた保育園の
園長が話していた
娘さんの出産の話を
思い出したんです

犬山にある
おっぱいマッサージの先生に
助けてもらった と

 

藁をも掴む思いとはこのこと
すぐ園長先生に電話をして
紹介して頂き
1週間後に伺うことになりました

光が見えた
あと1週間がんばろう
長い長い1週間でしたが
それでも私の笑顔は
かなり増えたはず

 

1週間後
息子は2ヶ月に入った頃でした

一目見て
先生は私に
よくここまでがんばったねって
言ってくださって
みてもらってからは
こんなにいいおっぱい
なかなかないよって
私には飲ませることもできない
無能なおっぱいにしか
思えなかったのに
ほめてもらって

号泣

 

そして息子もみて
やっぱり舌小帯異常だから
すぐにでも切ってもらいなさいと
名古屋の名医に紹介状を
書いてくださった

 

守山区の舌切りスズメ
と呼ばれているそう(笑)

息子をみるなり
「なんでもっと早く来んかった」
と怒られた

早くした方がいいという
おっぱいマッサージの先生の
助言もあって
最短で日程を組んでもらえた

 

それでも2週間後

 

よくでると褒めてもらった
おっぱい
自信がもてたから
耐えられた2週間だった

 

手術当日は
ダンナに来てもらって

舌の先に少し麻酔をして
舌小帯をチョンと切る

大学病院とかだと
全身麻酔になるそうです

この手術も賛否あるみたい

 

小さな我が子が
看護師に連れていかれ
手術室から聞こえる泣き声
辛かったけど
これで…!!!

10分とかからず終了

 

1時間は授乳禁止
これでウチの子はおっぱいが
飲めるようになる
好きなだけ!!

 

その日はあまり変化はなく

 

翌日から
吸う力の強さを感じるようになり
飲めるようになったのか
よく眠るようになった

それからは…
溺れるんじゃないかという
母乳の量

 

人間のカラダは良く出来ていて
赤ちゃんの飲む分だけ
母乳は作られるようになっている
ただ
飲み始めは需要と供給の
バランスが悪いみたい(笑)

必死に飲む姿が可愛らしくて

ようやく
ようやく
自分が母になれた
気がしました

 

私にはこの授乳が
すごくすごく
大切な時間になった

好きなだけ飲んで!
いくらでもあげるから

 

もぅ
怖いものはなくなった

 

ご飯も食べられるようになった
食べても食べても太らない
どんどんこの子が
飲んでくれるから

 

それ以来月1回
おっぱいマッサージに
通いました

残った母乳を絞り出すことで
新たな美味しい母乳が
作られる

よくおっぱいマッサージは
痛いと聞きますけど
まったくそんなことないですよ

息子も身長体重と
全身もみてもらって
(元助産師の先生なので)
健康そのもの

 

 

今までを取り返す勢いで成長
その後の健診でも
どこにもいっても
縦も横も
ダントツにトップ
横綱級のムチムチでした

 

それが私には
誇らしくうつる

飲ませてあげられることが
うれしくてうれしくて
仕方がないから

 

だから
断乳ではなく
卒乳にしたかったのに…

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